焼酎
デンプン質原料や糖質原料(黒糖、糖蜜、デーツに限る)をアルコール発酵させて蒸留した、エキス分2度未満の、わが国古有の酒で、甲類焼酎(ホワイトリカー)と乙類焼酎(本格焼酎)の2種類があります。
○甲類焼酎(ホワイトリカー)
連続式蒸留機で蒸留し、アルコール度数が36度未満のもの
○乙類焼酎(本格焼酎)
単式蒸留機で蒸留し、アルコール度数が45度以下のもの
常圧蒸留酒と減圧蒸留酒
ふつう平地の大気圧は1気圧で、これを常圧と言いますが、この常圧下では、水は100度Cの温度で沸騰します。この常圧下でもろみを蒸留するのが常圧蒸留で、この蒸留法で得られた焼酎が常圧蒸留酒です。これに対して、例えば、富士山の頂上では0.63気圧と気圧が低くなり、その低圧下では同じ水が87.4度Cの温度で沸騰します。この原理を利用し、蒸留機中の空気を真空ポンプで抜いて減圧し、低温でもろみを蒸留するのが減圧蒸留で、この蒸留法で得られる焼酎が減圧蒸留酒です。
従来の焼酎造りは、すべて常圧蒸留に頼っていましたが、嗜好のソフト化に伴い、軽快な酒質の得られる減圧蒸留が、今や、業界の大勢を占めるようになりました。
しかし、エイジング(熟成)効果が期待されることや、芳醇な濃(こく)があるという点で、常圧蒸留酒も依然として、一部のファンにはよろこばれています。
本格焼酎
既述しました通り、デンプン質原料や糖質原料を発酵熟成たもろみを、単式蒸留機を使って蒸留したもので、アルコール度数が45度以下、エキス分が2度未満の蒸留酒を本格焼酎といいます。酒税法では、「焼酎乙類」に分類されますが、実はこれこそわが国古来の本格的な酒であるという理由から、今では「本格焼酎」という呼称が一般的になりました。
本格焼酎の飲み方
昔、球磨地方では、30度ぐらいの焼酎をガラと呼ぶ酒器に入れて炭火にかけ、直燗をして、生のままで飲むのが一般の習わしでした。当時の焼酎は勿論常圧蒸留酒です。今でも、常圧蒸留酒は割らないで、生のままで飲むのが一番美味しい飲み方です。次がロック、そしてお湯割りの順でしょう。
減圧蒸留酒は、別に飲み方にこだわる必要はありません。ストレート、お湯割り、ロック等々、お好みに合わせてお選び下さい。
酒の肴は、どちらかというと、淡白な魚類よりも、例えば、焼肉とかすき焼のように、肉類の方が合うようですが、これは嗜好のことですから一概にはいえません。むしろ、どんな物にでも挑戦して、自分のお好みを発見されるのが、本格焼酎の本当の楽しみ方かもしれません。
|